銚子マリーナトライアスロン参戦の備忘録


10月頭に銚子マリーナトライアスロンに参戦してきました。
その備忘録です。

◼︎レースの概要 
トライアスロン王国千葉のシーズン最終戦。

千葉県の東端、銚子マリーナ周辺のスイム。
壮大な地層の歴史を目の当たりにできる海食崖、屏風ヶ浦上部のアップダウンの激しいバイクコース。そしてマリーナと千葉科学大周辺のラン。
11回目を迎えた千葉県内でも歴史のあるレースです。

先日の九十九里トライアスロンほど大規模な大会ではないですが、千葉県トライアスロン協会や地域の方々が中心になって運営するローカルで温かい大会です。


◼︎レースの準備
銚子マリーナ周辺は広く、駐車スペースにも余裕があります。
現着後は、ヘルメットチェックも兼ねた受付、トランジションへのバイクチェックインと続きます。

台風シーズンということもあって、毎年荒天や雨に見舞われるところ、今年は晴天。
とても気持ちよくて準備のテンションも上がります。
以前は小雨の下、トランジションに置いたシューズもビショビショになって、悲しい思いをした記憶があります。

ウェットを着て試泳をすると、開会式です。
千葉県、銚子市など地場の方々の激励は固い部分もあるけど、ローカルでいい感じです。
レース数週間前に、高校生のトライアスロン大会で全国優勝した市立銚子高の生徒がエントリーしており、彼にも皆が暖かい拍手を送ります。いい空気です!

さて、いよいよスタート時間が近づきます。
大人の前に地元小学生の短距離アクアスロンがあります。
スタート前の参加者も拍手や声援を送ります。猛スピードで泳ぎ、トランジションに向かって目の前を猛ダッシュする子供達を見ていると、千葉県のトライアスロンの未来はまだまだ明るいなと感じます。

◼︎レーススタート 「太平洋の大海原だけど穏やかな波間です」
次は自分たちの出番です。九十九里の時ほど人数は多くないので、ウェーブは3つくらい。すぐ出番がきます。あまり待たせない運営って大事な気がします。

千葉県トライアスロンスタート恒例(?)のエイエイオーもして、スタート。

潮が引いているので100メートル近くは走ってダッシュできます(笑)
1500メートルみっちり泳ぐ感じではないです。
沖の二つのブイを回って、三角形を描く750メートルコースを2周。

波はほぼなく、しょっぱいプール状態。
ブイもしっかり見えて、まーっすぐ泳げました。オープンウォーターでここまで安定して泳げたのは今回が初めてかもしれません。

1周目を終えて一旦陸に上がったところでダッシュをすると10人くらい抜けました。
体力が残っている感じがしたので2周目はキックを多めにしてスピードあげました。
(いま思い起こせば、ここで脚を使ったのがランにきた?)

ブイ周りなどでバトルもありますが、人数が多すぎるわけではないので、それほど厳しくないです。
2周目も問題なく泳ぎ終えて、陸に上がります。
トランジションまで歩いている人が多かったですが、私はダッシュして抜いていきました。  

◼︎トランジションからバイクへ  「アップダウンの激しさは日本有数」
今回は気温がそれほど高くなかったこともあり、レース前の水分補給を抑えたので 「トイレ行きたい病」は発症せず(笑)
ウェットを脱ぎ、ヘルメットを被り、ストラップをつけて、シューズを履いて、、、
落ち着いてトランジションを完了してバイクです。
トランジションから、すぐにバイクに乗れるのはいいですね。

屏風ヶ浦の上にある、以前は有料道路だった銚子ドーバーラインという2車線の自動車道を4周します。ドーバーラインに上がるまでは追い越し禁止。
前走がびっくりするくらい遅くてイライラしましたが、それもレース。
ドーバーラインは、中坂、大坂、小坂、、、。アップダウンの激しいコースです。。
大坂の前では、自転車を投げ捨てたくなるような感じ(笑)
その代わり、登った先の下りでは、遅い私でも時速50キロを計測するという。

平均で40キロは難しいので30キロくらいで走れたら、、、と漕ぎ続けます。
が、アップダウンが激しくて自分のペースがなかなかつかめず。
似たような人を抜いたり抜かれたりしているようでしたが、やはり遅かったかな。

途中に見える海岸には、通称「崖下」と呼ばれるサーフスポットがあり、いい感じで波に乗るサーファーが見えます。「いい波だなぁ」と言いながら登り坂の苦しさを紛らわせます。 

登り切った後の下り坂。
人によって前傾で空気抵抗を抑えてペダルを漕がない人と、ガッツリ漕ぐ人の両方がいて新鮮でした。私は両方試したけど、どっちもどっちだったような、、、。

直線ばっかりの九十九里と違って、坂を登って降りてを繰り返し、4周で何度もターンするので、腰が痛いとか尻が痛いとか言っているヒマはありませんでした。
一生懸命漕いでいたら40キロになったかんじ。

◼︎トランジションからランへ 「マリーナ周辺、応援の嬉しいランコース」 
ようやく4周を終えるとドーバーラインを降りてマリーナに戻ります。この過程も追い越し禁止。今度は前がいなかったので(自分が遅いから??)ブイブイ飛ばして行ったら、オフィシャルにスピードダウンと言われてしまいましたが、、、。

すでにランコースはたくさんのランナーが走っています。バイクもっと早くしたいなと思う瞬間です。
トランジションでバイクを置いて、ヘルメットを置いて、ランニングです。
トランジションを中心に、有数の地層の歴史を目の当たりにできる海食崖「屏風ヶ浦」を横目に進み、マリーナと千葉科学大キャンパス周辺を折り返す4周。

前週の九十九里の時は、最初こそカラダが重く感じたもののペースをつかめてからはリズムよくスピードを上げて爆走できました。
今回も同じように行こう!と思っていたのですが、そうはうまくいかないですね。

カラダが重い状態はいつまでも続きます。
後半になったら変わるだろうと思っていましたが、2周目、3周目とカラダは重くなるばかりです。呼吸も苦しいので腕を腰に当ててゼエゼエ。
ペースが上がらないまま、止まりそうになる脚を前に運び続ける感じ。

4周なので何度も同じ場所を通ります。 コース沿いで一生懸命ランナーを励ます方々がいて、その人たちの気持ちに応えようとなんとか頑張りました。


ようやくゴール。
3時間切れました! 

分析すると、ランとスイムの努力が見られる反面、バイクが、、、、。

なのでバイクの練習をもっとして平均時速40キロで走れるようにしたいと思います。
そうすれば、2時間30分も見えてくると思いますし。 


◼︎レース後
レース後は、銚子市内で使える500円分の金券があったので温泉で使いました。
マリーナから車で15分程度の犬吠埼温泉。

オススメは犬吠埼観光ホテル。
ここのお風呂は、遮るものなく太平洋の大海原、荒れる白波を見ることができます。
シンガポールのマリーナベイサンズ屋上プールも真っ青(笑)

気持ちいいですよ。


さて、独断のレースミシュランです。
【コース】★★★★☆ 
スイムコースは銚子の少し湾になったところですが、太平洋に向かって雄大な屏風ヶ浦を横目に泳ぐ感じ。気持ちがいいと思います。
バイクコースのドーバーラインは、激しいアップダウンゆえに敬遠する人も多いはず。でも、このテクニカルコースを経験できれば少し自身もつくはずです。
ランコースは屏風ヶ浦近くと千葉科学大の周辺。ちょっと景観に乏しい感じがマイナスポイントですが、温かい声援が続きます。

【運営】★★★★★
千葉県トライアスロン連合、銚子市などローカル色を前面に押し出した運営。
よく通るアナウンスで現在時刻、参加者向けのインフォメーションが過不足なく伝えられており、11回の歴史を通じた蓄積がモノを言っていると感じました。

【ノベルティ】★★★★☆ 
今年はボトル。あとバナナと銚子名物の「ぬれせん」もいただきました。
去年はアームウォーマー、その前はソックスとかノベルティに様々な工夫をしているのが好感持てます。

【レース全体】★★★★★ 
全体を通じて、銚子や千葉のローカル色が強く、選手の気持ちに沿った運営をしている印象があります。来年も出てみたいです!!!